『ヘカッテの迷宮』創作日記~名前やモデルなど
『ヘカッテの迷宮』(小説家になろうのシリーズページに飛びます)
毎年冬になると小説家になろうの中で童話祭が開催されるのですが、2020年よりわたしはヘカッテという魔女見習いの少女を主人公にしたシリーズで参加しています。
どういう作品なのかは……実際に読んでもらえたら嬉しいです。
さて、ヘカッテですが、名前の由来があります。ヘカテーというギリシャ神話などに出てくる女神です。
名前を決める前に舞台が迷宮で、昼よりも夜や暗がりが中心となる世界を思い描いていたので、そこに相応しい名前を考えました。
冥界の神様というと、ハデスやペルセフォネなんかもいるのですが、一番、愛らしいと思ったのがヘカテーの別の読み方だったので、この名前にしました。
ちなみに姿のイメージもあります。魔女見習いの少女なのですが、スタンダードな魔女っ子のイメージではなく、オーディンスフィアというゲーム作品に登場する少女アリスをイメージしながら書いています。
こちらのサントラに描かれている少女がアリスです。
このカバーにも描かれているソクラテスという黒猫といつも一緒にいて、熱心に読書をしている愛らしい少女です。黒猫と一緒にいる少女ということで、なんとなくヘカッテのイメージを重ねています。
では、カロンはそのソクラテスなのかというと、そうではありません。
カロンの姿のモデルは一番上の写真にあるスクラッチのぬいぐるみです。昔、友達からプレゼントでもらったお気に入りのぬいぐるみだったりします。
作中のカロンもこんな感じの容姿をイメージしていただけたらと思います。
ちなみにカロンの名前の由来は、やはり冥界から。冥界の川で渡し守をしているという老人です。飽く迄も名前の由来になっただけで、元ネタの要素はあまりありません。
次に歌う花メンテについて。姿のイメージはあまり具体的にはありません。ですが、鳥かごに入っていて、美しく輝いているということだけ考えています。
厳密にはちょっと違うのですが、ディズニーの『美女と野獣』に出てくるガラスケースに入った薔薇の花が近いかもしれません。
名前の由来はメンテーです。ハデスの浮気相手……もしくは目を付けられたニュンペー(精霊)でペルセフォネによって姿を変えられ、それがミントになったという伝説があります。とはいえ、メンテも飽く迄も名前をいただいただけで、ミントであるわけではありません。
モルモとラミィも名前の由来があります。モルモはモルモー、あるいはモルモリュケなどと呼ばれる冥界の吸血鬼です。ラミィはラミアです。ギリシャ神話に出てくる怪物の名前で、モルモーと共にヘカテーに仕えているとされています。
ヘカッテの世界では怪物ではなく妖精で、ヘカッテとの関係もお友達なので、主従関係ではありません。
二作品目に登場する悪魔フォベトールは、ギリシャ神話に登場する悪夢の神ポベートールが名前の由来です。ヘカッテの中では悪夢を見せるのではなく、不吉な事を招いてしまうという性質があります。
ちなみに容姿ですが、手塚治虫の『ユニコ』に登場する孤独の悪魔くんをイメージしながら書いていました。原作漫画の最終話だったと思うのですが、非常に切ない終わり方をするのが印象的でした。
さて、以上がヘカッテシリーズの登場人物の名前の由来やモデルでした。
ヘカッテには怪物も登場しますが、こちらには明確なモデルなどはありません。
来年の童話祭もヘカッテで参加しようと思っているので、よろしければお付き合いくださいね。ではでは。
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