『聖なる竜と黄金の世界』創作日記~簡単な時系列などをそっと

『聖なる竜と黄金の世界』(小説家になろうの18禁のシリーズページに飛びます。18歳以上の方のみお読みください)


今回は、なろうの18禁の方で度々作品をあげているシリーズについて軽く語ります。

去年の秋ごろに中編作品をあげまして、先週あたりに短編を、そして、本日もまた短編を上げる予定なのですが、これらの舞台と時系列について紹介します。


まず、去年の秋ごろに投稿したのが『野薔薇と私』という作品でした。

作中ではトラノコと呼ばれる種族の女性(現実世界での人間にあたります)が主人公なのですが、彼女は淫魔の食用奴隷として飼われている身分です。

食用というと物騒ですが、淫魔が相手なので、その役割も愛人みたいなものですね。ただ、毎日、褥を共にしなければならない上、精気を吸われるので、体が弱い場合は衰弱してしまうこともあります。

そのため、健康面でも心配なく食用奴隷としての役割が果たせるよう、トラノコたちは淫魔たちの手で血統管理されており、場合によっては繁殖施設とやらに回されることもあります。

ちなみに、この世界でも大昔はトラノコたちが独自の文明を築いておりました。しかし、ある時、地下から魔物たちがやってきて、文明を滅ぼされるなどして奴隷へと成り果てました。

しかしながら、最初から彼らは淫魔たちの奴隷だったわけではありません。淫魔にはかつて主人がいました。それが、作中で桜花麓(おうかろく)人と呼ばれている有角の肉食人種です。

この話は、ある出来事を機に桜花麓から淫魔たちがトラノコの一部を盗んで逃れ、自分たちの国である冥荊(くらいばら)国を築いてからしばらく経った後の出来事となっています。


さて次に、先月の末に投稿したのが『食人姫の愛鳥女』という短編でした。

こちらの主役は桜花麓人の女性戦士です。

桜花麓の王の姪であり、食糧問題を解決するべく行われたトラノコ狩りで戦果をあげ、褒美として鳥かごと呼ばれる美しい部屋と愛玩奴隷として、三葉という淫魔を貰いました。

実はこの作品の時系列は『野薔薇と私』よりもずっと前でして、冥荊という国はありません。この頃の桜花麓人たちにとって、淫魔は愛でるべきもの。ですが、ここから数十年経つ頃に、桜花麓を飢饉が襲い、トラノコだけでなく淫魔もまた食用にすべきなのではという議論が持ち上がります。

この話を盗み聞いたトラノコの英雄が、淫魔たちにそれを伝え、集団脱走するという事件を経て、桜花麓より奈落谷を越え、黄金平野という場所を抜けた先の遠い西の地に、冥荊という国が築かれます。

ちなみにこのトラノコの英雄は、集団脱走する淫魔たちを率い、後に淫魔たちの女王となる九惹と結ばれ、冥荊王家の父となります。

また、彼の妹の血筋は純血のトラノコを生産するうえで非常に大事にされていて、『野薔薇と私』の時系列では一種のブランドとなっている……という設定です。


次に、本日投稿予定の短編についても書いておきます。

主人公はまたしても桜花麓人の女性戦士で、またしても王家の姫であります。先程の作品が王の姪でしたが、今度は王の従妹ですね。そして、相手も姫です。

時系列は『食人姫の愛鳥女』と『野薔薇と私』の間くらいです。

『野薔薇と私』では、九惹は三世(初の男王であり、二世の孫&この作品で登場する淫魔の姫の甥にあたります)になっておりまして、次期女王として期待されていた姫は行方不明のまま……という状況です。

その行方不明の姫がどうなったかというのが、この短編ですね。


そして、この作品のあとに予定しているのが長編作品です。時系列は『野薔薇と私』と同時期くらいで、野薔薇が去った後の戦場が舞台となります。

まだまだ準備中ですが、無事に公開できるよう頑張ります。