『メディスン・カード』ジェイミー・サムズ&デイビット・カーソン[訳:小林加奈子](2001 VOICE)
アメリカ先住民の神話伝説を読む前に、占いの道具として入手していたのがこの書籍。
付録されたカードがメインですが、その解説書の中には、アメリカ先住民たちの教えや哲学がかなり詰まっていて、理解するのにはちょっと時間がかかりました。
しかし、『Berry』を今の形にしようと思ったきっかけの書籍でもあるため、占いに興味ある人やアメリカ先住民に興味がある人の両方にオススメです。
内容はタロットのようなものですが、動物たちが描かれており、それぞれにあてられた意味が解説されています。
中には考えるな感じろ的なものもあり、タロットほどの分かりやすさはないのですが、哲学や自己啓発が好きな人も恐らく楽しめるのではないかと思います。
また、後日、アメリカ史やアメリカ先住民の資料を読むに当たって、理解が深まった部分もいくつかありました。
アメリカに限らず、日常でのトラブルや世間での出来事などに照らして考えてみるのも、なかなか面白かったです。
歴史の資料としては参考にならないかもしれませんが、ファンタジーの創作の資料としてはだいぶ参考になると思います。
あと、ナチュラルに占いの道具としても良いので、願掛けしたいことや思い悩んでいることがある場合は、試してみるのもいいかもしれません。
ただ、私が持っているバージョンのものはどうやら再販していないみたいなので、中古で取り寄せたりしないと手に入らないかもしれません。
新しく和訳、再編されたらしいものが、アニマルメディスンというタイトルで販売されているようですので、興味のある方はチェックしてみてください。
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